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いろいろ詳しいご説明

結合組織柔軟療法とは

 結合組織柔軟療法とは…

人体の構造や運動を物理的な観点から見直し、組織の解釈を改めた新理論

新理論に基づいた組織へのアプローチの方法と技法の集合体…それが

結合組織柔軟療法です

結合組織とは

 結合組織とは

靭帯筋膜骨膜真皮腹膜硬膜・・・

こんな単語のいずれかは耳にされたことがあると思います・・・

実はこれらの組織は全て結合組織と呼ばれる

一つの組織なんです。

(ステーキなどを食べるときに切れにくかったりする、スジなんて呼ばれる素材です)

ちなみに英語では

connective tissue

(コネクティブティシュー)

”繋いでいる織物”

となります…

西洋医学ではこのように、結合組織は

各器官を繋ぎとめているだけ

どこにでも存在する特筆すべき機能の無い組織

と思われています。

​したがって

結合組織が原因で発生する症状があるとしたら

それらは必然的に原因不明な状態です。

医学は決して万能ではありません。

一般的な結合組織に対する認識は以上です。

ほぼ無視されているようなものです…

しかし私は、

この結合組織に様々な問題があるとして、

数年かけて研究して参りました。

この先の解釈や考え方は研究の結果導き出されたものです。

以下当施術所の研究結果の一部をご説明いたします。

物理的に硬さと柔軟さというのは相反する性質で、

それを併せ持つ素材というのは稀であります。

結合組織は、

外力に負けない強度

と、

様々な動きに対応できる柔軟さ

この相反する性質を併せ持った

稀にみる”強靭”な素材です。

そのためこの性質を理想的な状態で

維持することは非常に難しく、

実情的に日々硬くなる傾向にあると言えます。

続いて、当施術所が定義した

”結合組織の特徴及び特性”

をご紹介致します。

結合組織の特徴及び特性>

① 非常に強靭である。

② タンパク質の繊維が折り重なって出来ている。

③ 繊維の動きは有るが組織自体に弾性はない。

④ 組織そのものに動力となる機能は無い。

⑤ 組織内の体液循環は良くない。

⑥ 温度によって柔軟性が大きく変わる。

⑦ 動かされていないと循環が保てず硬くなる。

⑧ 硬くなった状態で外力を加えられると痛みを発する。

⑨ 強い力をかけていると防御のためか硬くなってゆく。

⑩ MAX硬くなった状態の密度は骨レベル。

これらの特徴は

・顕微鏡での観察

・動物の結合組織

・生きているヒトの状態

などから得られた、既に周知の事実と

独自に調査及び解釈した情報をまとめたものです。​

 

上記の特徴を持つ結合組織ですが、

①~④以外は、

西洋医学に於いては盲点

な部分です。

西洋医学は解剖から得られた情報を基にして発展してきました。

解剖は亡くなった方のご遺体で行う訳ですから、

上の⑥、⑦の特徴から起こり得ることとしては、

解剖する際には既に結合組織はカチカチになってしまっていて、

生きているときの状態も、組織としての特性も、

とても分かる状態ではないと言うことです。

道理で無視されてしまう訳です…

(ちなみに一般的な考え方だと、死後硬直までも筋肉の作用だと言われています)

ちなみに、結合組織の関係が疑われ、今現在

原因不明

もしくは

説得力の無い原因

が定着してしまっているものの例を挙げてみます。

肩こり、腰痛、肘、膝、手足、関節部などの痛み…

指や手などの腱鞘炎、腱炎と言われているもの…

体のダルさ、重さ、疲れで片付けられているもの…

頭痛、めまい、耳鳴り、冷え、むくみ、震え、高血圧、動脈硬化…

嚥下障害、いびき(睡眠時無呼吸症候群含む)、発声障害…

更に、老人性と、年齢のせいにされているもの…

と、数え始めたらキリが無いです…

これら根本的な対応がなされていないとする症状が、

結合組織の特性とどう繋がるのか、

何故CFMが解決できるのか、

順を追ってご説明して参ります。

<余談>

写真の仙腸関節(仙骨と腸骨の関節)ですが、昔は動かない関節と思われていました。(上記の解剖時の理由から)

しかし、近年では動くものと考えるのが普通とされています。(動くものと考えないと事実が説明できないため)

ご検体の解剖では全く動かないみたいですが・・・

​ちなみにうちの考えではギックリ腰はここの脱臼(ズレ)です。

​すぐに整復すれば何事も無かったかのようになります。

仙腸関節解説 助手付き
結合組織の特徴及び特性
結合組織を主体とした考え方

​結合組織を主体とした考え方

これまで無視されてきた結合組織の特性を考えに含めて、

体内の状態を考えてゆきたいと思います。

学術的解釈の変更

前述の通り、西洋医学では結合組織を無視した人体解釈のため、

従来の解剖学や運動学の考え方では、理論面での対応ができません。

​そのため、しっかり結合組織の存在や特性を踏まえた

解説をしようとした場合、

「隙間を埋めているだけ」や「繋いでいるだけ」

の解釈ではなく

まったく新しい人体の解釈が必要になるのです。

​(飽く迄解釈です。事実に即したものをどう捉えるかです。)

新解釈

この解釈に於いて結合組織は、

途切れることなく各器官を覆い、繋ぎ、

体そのものの形を作り出す。

従ってすべての器官は結合組織内に存在する

というふうに考えます。

​(表皮や粘膜などの上皮はコーティングのようなイメージです)

ちなみにこれは事実で、

今現在このようには考えられていないというだけです。

では、各器官ごとの結合組織に覆われた状態を

解説して参ります。

<骨>

まさに骨組となる骨から説明してゆきましょう。

骨は主に重力に抗うための器官です。

人体は多数の骨で支えられていますが、

決してその骨同士が噛み合ってドッキングしている訳ではありません。

(頭蓋骨や寛骨などは例外と考えます…)

骨と骨とはタイトな柔らかい一つの袋(結合組織)に

入れられた棒や塊のようなイメージになります…

そのため、一般的な解釈の

「関節の運動軸」

というものは厳密には存在しません

すべての骨同士が結合組織の許す限り自由に動けるのです。

(関節の運動軸というのは、飽く便宜上のものということです。)

<筋繊維>

(一般的な「筋肉」と言う呼び名は、筋繊維を取り巻く結合組織の一部を含みます)

 

体の必要な部分には筋繊維が配置されます。

それは、様々な意味での動力に当たる部分です。

所在は先程の骨を包んだ袋の中ですが…

袋(結合組織)そのものの中

に配置されるイメージです。

袋の素材内と言った方が伝わりやすいでしょうか…

袋(結合組織)の形状は非常に複雑で、

筋繊維を包み込むのはもちろん、

筋繊維の牽引力を離れた位置に働かせるために、

部分的に紐状になったり、

また、その紐を支える管状になっている部分もあります。

これらが一般的に「腱」「腱鞘」と呼ばれる部分です。

筋繊維を”動力系”と呼ぶならば、

こういった部分の結合組織は”駆動系

と言ったところでしょうか…

「動力となる筋繊維は、腱を介して骨を動かす」

というのは一般的な解釈ですが、

それでは説明が付かない部分が多く出る為

飽く迄動かすのは骨ではなく

結合組織であると考える必要があります。

<余談>

筋繊維の位置や方向の在り方は結合組織に依存します。

体の使い方や条件によっては

一般的な解釈の「筋肉」としての走行そのものが

変わってくる場合があります。

従って、筋の付着部と呼ばれる部分は

骨組織と結合組織が強固に接着されているだけの部分となります。

それは即ち運動時などに物理的な負担に耐えるための

結合組織の固定部でしかないということです。

本や情報の出所によって筋付着部が一定でないのは、

上記のことに起因すると考えられます。

<臓器>​

臓器の置かれている状態についても改めておきましょう…

骨や筋繊維を包んだ袋(結合組織)は、

臓器や、その他の器官なども包み込みます。​

これも筋繊維を包み込んだように、

袋の素材内になるイメージです。

臓器はほぼ隙間無く、胸腔や腹腔と呼ばれる空間等に、

骨から宙吊りになるかのように配置されています。

各臓器ごとも結合組織で繋がっているので、

動いたときなどにガチャガチャと乱れることは

基本的にはありません。

(もちろん切腹して内臓がビローンと出てくることもありません…

出るとしたら消化管の内容物のみでしょう。)

このように、すべての器官が結合組織によって覆われ、繋がれ、

そして最終的に人としての形を成します。

受精卵が分裂してヒトとなってゆく際に、

どの細胞がどのパーツになってく…

と、分けられるのを分化と言ったりします。

結合組織を作るための分化は非常に早い段階で行われるのですが、

こういった構造の解釈であれば納得がいきます。

結合組織による動きの制限

体の動き

​体の動き

ヒトの体の動きそのものに疑問をお持ちの方は少ないでしょう…

ここでは、結合組織という要素を考えの中に追加し、

更に体の構造的解釈を改めた条件での

”体が動く”

ということを考えてみたいと思います。

体の動き

地球上の物体には常に重力が働いています。

それはヒトの体に対しても同様で、

特に地上の生物は、常に重力に抗って生きていると言えます。

骨はこの重力や、その他の外力に抗うための存在とも言えます。

これは誰もが当たり前のように理解している内容です…

ときにその当たり前のイメージが、

誤った認識の手助けをしてしまう場合があります…

今現在の常識的イメージでは…

ヒトの骨と骨とが、あたかも噛み合っているかのような、

非常にタイトな関節のイメージです。​

それは骨の解釈の部分でも触れた通りです。

心情的にはどうしても重力に抗うために

機械のようにガッチリとした骨組を

想像してしまいますよね…

しかし、このイメージはヒトが重力に抗しているという事実と、

解剖の際の限定的な条件で得られた情報から創られた想像です。

​そのため体内の実状とは異なり、

非常に多くの矛盾と問題を内包しています。

骨の解釈の部分で、

すべての骨が結合組織の許す限り自由に動けるのです。

と、言いました…

ではヒトの体の各関節はグラグラなのでしょうか?

結論から言うと、関節はグラグラです。

もしくは、

骨と骨とはバラバラに動きます。

​本来グラグラでなければ都合が悪いということです。

しかし、それでは力がかかった際に関節の安定性が保てません。

なので…

ヒトの体内では必要に応じて

”筋繊維の動力で関節を安定”

させることができます。

このことにより強い外力に抗うことができるのです。

更に、

骨と骨との位置関係をある程度自由に調節できるため、

骨の形状から推測される動きよりも

広い可動域、自由な動きができたりします。

逆に言うと…

骨と骨との位置関係をある程度自由に調節できないと、

本来の可動域、自由度は損なわれる。

と、いうことです。

ちなみにこの関節を安定させるための筋繊維と、

筋繊維を含む結合組織の一部までを、

一般的にインナーマッスルなんて言ったりします。

(一般的な解釈とCFMの解釈では区切るところが違うので、

以降は筋繊維に対して一般的な呼び名を使います。)

外力に抗して体を動かす順序をまとめると…

① グラグラの関節

② インナーマッスルで安定させる

③ アウターマッスルで動作する

(インナーマッスルに対して、表層の筋肉をアウターマッスルと言ったりします)

と、なります。

このインナーマッスルと関節の安定性いう解釈は、

ごく一般に認知されているものです。

恐らく、一つ一つの筋肉の作用を

細かく考えた結果導き出された理論でしょう…

しかし、そういった作用の筋繊維が存在することに気付いていながら、

関節のグラグラには目を向けられていないというのが現状であります。

(未だ「関節の遊び」と言われています。)

それでは、

なぜ関節がグラグラでなければ

ならないかのご説明を致します。

関節のグラグラとは何を意味するのか。

”関節のグラグラ”

”関節周辺の結合組織の柔軟性の程度”

関節周辺の結合組織の柔軟性に余裕があることによって、

関節のグラグラが生まれ

それは

関節周辺の結合組織が硬くなることで、

関節のグラグラが無くなってゆく

と言うことになるのですが、

うっかりすると、悪いことではないのでは?

と、思ってしまいがちですが、

非常に悪いことです。

関節周りの結合組織の硬さのせいでグラグラが制限されていることによって、

一般的解釈の動き程度ならアウターマッスルの働きだけで

最低限動けちゃうところにも問題があります。

これは先程言い換えた

骨と骨との位置関係をある程度自由に調節できないと、

本来の可動域、自由度は損なわれる。

​に繋がる内容で、体の様々な症状の直接の原因となる部分です。

詳細は後述致します。

​流れを一旦整理しましょう…

グラグラが無くなる

とは

関節周りの結合組織が硬くなる

ことで

インナーマッスル脱力時に筋繊維が伸長されるストロークが無くなる

(当然ですが、上記の程度は様々でデジタルではありません。)

と言うことです。

ちなみに、筋繊維というものは、収縮…縮むことしかできません。

縮んだ後は、その他の力で伸ばされないと機能を損ないます。

(自分で伸びる機能が無いため)

従って、筋繊維は

”縮む”

”伸ばされる”​

ことが出来ない環境下では

動力として機能しない

と、いうことです。

と、これだけだと問題の程度が分かり難いので、

補足の説明を入れます。

<補足説明>

ヒトの体は

”血液や体液の流れ”

によって栄養などの物資輸送を行っています。

いわゆる”循環”です。

免疫細胞なども概ねこの循環によって動きます。

循環の動力は心臓からの血液の拍出が有名ですが、

それだけで全身に必要な物資を届けて、

且つ血液を心臓に送り返すことは物理的に不可能です。

ヒトは動物と言うだけあって、個体が動くことで循環を確保します。

(基本的に血液は逆流しないように出来ています。

血管内の液体を血液、血管外の液体を体液と表現しています。

血管内の赤血球など、一部を除いて、

毛細血管などでは自由に体液や物資が血管内外を出入りします。)

心臓の動力以外で、血液や体液が動くための力は、

手足や体の大きな部分での動きであり、

各部に配置された筋繊維の動きでもあるのです。

そして筋繊維が

”動ける”

ことによって起きる血液や体液を動かす作用を

筋ポンプ

なんて言ったりします。

体の各部の筋繊維この筋ポンプの作用があり、

それらの”動き”によってヒトの体は

循環が保てるような構造になっているのです。

<補足以上>

これを踏まえて、前述の内容と合わせると…

グラグラが無くなる程結合組織が硬くなると、

インナーマッスルの伸長されるストロークが無くなるため

筋繊維としての機能を失い骨格の運動面でマイナスだが、

筋ポンプ作用も失われ全身の循環という面でもマイナスである。

と、いうことです。

ちなみに、

結合組織が硬くなる

循環が悪くなる

結合組織が硬くなる

と、なるので悪循環になります。

<余談>

東洋医学では血液の流れと気の流れ…

体内の循環が最も重要であると考えられています。

体液循環が重要というのはまったく同感であります。

気の流れってのは、ちょっと何言ってるか分からないですけど…

結論として、

結合組織は現在の常識では分からない部分硬くなり

動きの制限

を発生させていて、

それは手足の動きのような直接見える部分の事だけではなく

体内のすべてに関わる部分で負の作用を

生み出す悪循環に陥っているということです。

<余談>

ストレッチは最低限の予防策です。

ストレッチで体の状態を改善してゆくのは不可能です。

そもそもストレッチで伸ばせるのはアウターマッスルですし、

伸ばせる結合組織も筋膜のように薄いものに限られます。

腱部や骨の傍のように密度の高い部分は伸びません。

動きの制限

動きの制限

​なぜ”動きの制限”が筋肉によるものではないのか

一応、一般論を否定する根拠をご紹介致します。

「動きの制限は筋肉の作用によるものである」

と、今現在当たり前のように言われていますが、

その否定材料は骨格筋の特徴にあります。

この3点の特徴により、既に人体の動きを制限することは不可能です。

否定する材料としては十分であると考えます。

もちろん、動きの制限や、見た目のシルエットや、症状そのものを

筋力の強化でどうにかすると言う発想も完全否定する材料となります。

結合組織の硬さによる”動きの制限”

構造の解釈と、体の動きに対しての考え方を

改めて頂いた人体イメージを踏まえて、

今度は結合組織が動きを制限する状態をご説明致します。

 

結合組織は、

​動かされていないと体液循環が確保できず、

最悪、骨の様に硬くなってしまうものでした。

循環の確保

が非常に大きなポイントになると言うことですが、

人体内で筋繊維の作用や物理的な外力が及びにくい部分は

組織内の体液循環を確保することが難しくなります。

これは物理的に動かされにくい部分ということですが、

この条件が当てはまるポイントとして

骨の傍

があります。

(末梢…指先などは、動く単位が小さく、動けるストロークが大きいことで、

動くことにより体液循環を確保することができます)

理由としては、

骨は形を変えられるような柔らかい器官ではないこと。

これにより骨付近の結合組織は形を変えることができず、

組織内の循環が滞り、

特に骨との繋がりが強固な部分から硬くなりやすいのです。

取り分け背骨や肋骨なんかは、

形状的に複雑で結合組織が細かく入り組んでいることと、

個別で大きく動かされる機会が少ないことにより、

その周辺は非常に動きの制限が出やすいと言えます。

関節周辺のインナーマッスルが

結合組織の硬さにより機能を失うという話もあったので、

骨の傍とは、まさに直接関連してくる要素であります。

ここで一旦ミクロの話です。​

結合組織は硬くなると繊維の密度が増します。

言い換えると…

”硬くなり縮みます”

もしくは

”縮んで硬くなります”

するとその周辺の結合組織は引っ張られ、

”張力が増します”

張力が増した結合組織は繊維の隙間が小さくなるので

体液循環が悪くなり、硬くなりやすい状態になります。

そして硬くなれば凝縮し、

周辺を引っ張る作用が生まれ周辺張力が増します…

つまりはこういうことです

動かされることの少ない

骨の傍の結合組織が硬くなる

周辺の結合組織を引っ張る

引っ張られた結合組織が硬くなる

更にその周辺を引っ張る

引っ張られた結合組織が硬くなる

体液循環の悪い部分からミクロのレベルで始まった

結合組織の硬さは、この悪循環により広がってゆき、

マクロに及ぶのです。

では次に、上記の内容を踏まえて

現代人が日常どのような動きをしているか考えてみます。

理想は

全身くまなく、動く範囲限界まで動かすこと

(それが出来れば、結合組織が硬くなりやすい所でも柔軟さを保てます)

ですが…

理想は現実的ではなく、

特定の姿勢でいる時間が長い…

体を大きく動かす機会が無い…

動く箇所はいつも同じよう…

そもそも動きが少ない…

などなど…

実際はこのような生活習慣の方が多いのではないでしょうか?

(既に結合組織の硬さがある人は、”動きの制限”があるため理想の動き自体が出来ません)

ちなみに上記はすべて

”動きの偏り”

を生み出す生活習慣です。

そしてその生活習慣により生まれた

動きの偏り

結合組織の柔軟性のムラ

(動かされる所と動かされない所の差が大きいことによる)

 

と、なり

結合組織の柔軟性のムラ

結合組織の部分的な硬さ

部分的な”動きの制限”

広範囲の”動きの制限”

 

に、なってゆきます

 

結局、上記のような生活習慣が

”動きの制限”

に繋がってくるのです。

 

<余談>

”部分的な動きの制限”

姿勢、体のシルエット、動きのアンバランスさ、

なんかに現れてきます。

このアンバランスさを、一般的に

「体の歪み」

などと言われます。

当然、問題は見た目ではなく、

結合組織の硬さによる”動きの制限”にあります。

「ストレートネック」「反り腰」「猫背」「巻肩」「脚の長さの違い」

「O脚」「骨盤の歪み」「背骨の歪み」…

なんて表現されるものも皆同じです。

例外を除いて、すべてが結合組織の動きの制限により起こるもの…

或いは只のまやかしです。

これらが表現する状態は間違っても症状の原因などでは無く、

原因を解明できていない医療業界の言い訳のようなものです。

何をやったところで解決には至らないでしょう…

結合組織の硬さによる

”動きの制限”

は、

骨格の動きに対してだけではありません。

臓器やその他の器官など、すべてに影響を与えます。

(すべての器官は結合組織の中に存在しますから)

例えば、背骨や肋骨まわりから硬さが広がり、

首全体の動きが悪くなるのはよくあることです。

​その流れで頭痛というのも簡単に想像ができます。

しかし、その奥には唾液腺や気道、食道、その他の器官…

もちろん眼球や内耳の器官もそうですし、

最奥には脊髄や脳があります。

これらの重要な構造物が、

同じ結合組織に包まれて機能しているのです。

これまでの内容を踏まえて考えれば、

上記の重要な構造物たちがどのような状態に陥るかの想像がつきます…

そうです…

”すべての器官は結合組織によって緊縛されます”

細かい状態についてはここでは明言しませんが、

​心臓が肥大するとか、脳が委縮するとか、気になる事象は多いです…

ここまでに得られた結論として…

結合組織の硬さ

を原因とした

”動きの制限”

から起こる要素としては

”骨格の可動制限”

”循環効率の低下”

”臓器を含めた各器官の緊縛”

と、することができると思います。

この後はこれらの要素をもとに、

具体的な症状との結びつきをご説明致します。

症状との繋がり

これまでの内容で、

結合組織の硬さ

による

動きの制限

​から

”骨格の可動制限”

”循環効率の低下”

”臓器を含めた各器官の緊縛”

 

が、引き起こされることが解りました。

この”3つの要素”はすべてが共通するものを抱え、

すべてが影響し合っています。

そして、それぞれが複雑に絡み合い、

様々な症状に結び付いてゆきます。

骨格の可動制限

骨格の可動制限が、

どのような症状と直結するかをご説明致します。

​上記の通り、3つの要素は影響し合って各個切り離すことはできませんが、

ここでは骨格を主体とした体の動きに

ついての問題を取り上げてゆきます。​

まず制限されるのは関節のグラグラでした。

それによって骨同士の位置関係が自由にならず、

本来の関節の動きができなくなります。

前述のこれです。

骨と骨との位置関係をある程度自由に調節できないと、

本来の可動域、自由度は損なわれる。

関節周りの結合組織の硬さのせいでグラグラが制限されていることによって、

一般的解釈の動き程度ならアウターマッスルの働きだけで最低限動けちゃう。

実は上記の状態はそのまま症状へと直結します。

表現を変えて症状寄りにしてみます。

骨同士の自由度が損なわれることにより

アウターマッスルだけで動けてしまう状況が出来ます。

しかしそれは本来の動きではないため、

関節にかからないはずの外力がかかり

周辺組織が痛みを発する、もしくは損傷する。

ちょっと長くなりましたが、これがいわゆる”関節炎”です。

この解説の様な詳しい経緯は関係なく、

現状では関節周りの痛みはほぼすべて関節炎とされています。

もちろん正常な状態で強い外力がかかって起こる

”外傷性の関節炎”とは分けて考えられています。​

強い力がかかっていないで起こる体の痛みは

高確率で結合組織のコンディションが絡んでいます。

(体の各部の関節に起こる痛みにも前提となる条件がしっかりと存在しています)

この前提条件から改善してゆかなければ、

本当の意味での”健康”は有り得ません。

上の条件に当てはまる関節の症状の例

 

四十肩などの肩の症状

肘、手首、手、指の症状

寒さとは無関係の手や体の震え

股関節の痛み

膝の痛み

足首、足、足の指などの症状

むちうちなどの症状で、受傷後数週間過ぎたもの

顎まわりの症状

​疾患によるもの以外の頭痛

ぎっくり腰、ぎっくり背中

(仙腸関節などの脱臼ですが、起こる前提条件が上記とほぼ同じなため)

厳密に言うと、上記の症状もそれぞれに特有の条件があり

一括りにはできませんが、一先ずと言ったところで…

骨格の可動制限と題した内容は以上ですが、

一般に、肩こり、慢性腰痛、と呼ばれるものは

今回上記の症状に含めていません。

これらは一般に単一の運動器の症状とイメージされますが、

肩こり、慢性腰痛の単語が表す内容は

”複数の関節を含む広範囲の可動制限”

であり、複合的な要素が生み出す症候群だからです。

機会をみて”肩こり””腰痛”を軸にした解説として

まとめてみたいと思います。

循環効率の低下

この要素は全身にくまなく関わってくる部分になります。

例えるなら

”体内の物流”

 

と言えます。

そして、一つ言えることとして

”良ければ良い程良い”

 

ということです。

結合組織そのものは、

決して組織内の循環が良いものではありません。

これは組織の特徴の部分でも挙げられていますが、

繊維が織物のように密集しているうえに、

繊維そのものに弾性が無いのも原因の一つと言えます。

そんな結合組織が硬くなって密度が増す訳ですから、

組織内にとどまらず、その周辺の循環までも阻害することは

想像に難しいことではありません。

具体的な体内の循環を阻害する要因としては、

結合組織そのものの硬さによる阻害

と、

筋繊維の動きが損なわれて起こる筋ポンプの機能低下

次の”臓器を含めた各器官の緊縛”とも関わってきますが、

 

血管の緊縛による血管自体の柔軟性(自由度)の低下

が挙げられます。

(もちろんこれらも互いに関連し合っているものです。)

そして循環効率が低下することにより起こる症状として

高血圧、動脈硬化、免疫機能低下、冷え、むくみ、筋肉がつる、ダルさ、肌荒れ​

などが挙げられます。

それぞれ解説して参りますが、

冷え、むくみ、筋肉がつる、に関しては

”骨格の可動制限”からの”循環効率の低下”

ということでこちらに入れはしましたが、

動きが戻れば解決するため特別に解説はしません。

ダルさは”臓器を含めた各器官の緊縛”の

倦怠感として表現しております。

(肝臓の機能が関わります)

高血圧と動脈硬化は”臓器を含めた各器官の緊縛”が

深く関わってくるので後にします。

お肌は結合組織が柔軟になれば勝手に良くなるので解説しません。

と言うことで、

”免疫機能”

の解説をします

免疫機能は体内に於ける軍隊であります。

免疫細胞と呼ばれる細胞などが、体内の秩序を保ってくれています。

主に

損傷部の残骸除去

外敵侵入時の駆逐

をしています。

近年では癌などの悪性新生物を駆逐してくれているという情報もあります。

(免疫機構が正常に機能しなくなるものを膠原病と言ったりします)

冒頭で体内の循環を物流と例えましたが、

その効率が低下するということは…

トラックなどで行う物流をイメージして頂いて、

そこに軍隊の車両などを混ぜて渋滞している様が

分かりやすいのではないでしょうか。

このように、循環効率が低下すると

免疫細胞などが

行きたい所に、行きたい量が、速やかに到達できない

 

訳です。

体の各所で炎症が起きやすくなるのも、

免疫細胞の行軍がままならないせいというのも考えられます。​

​もちろんそういった感じで到着が遅れて、

こじれた戦場が多くなれば軍勢も足りなくなり、

体の免疫機能そのものに問題が出てきます。

(歯槽膿漏や、毛穴などでのトラブル多発の背景とも考えられます)

 

ちなみに体内の免疫軍が負けることを敗血漿と言います。

体は外敵に蹂躙されます。

免疫に於いて循環が良い

ということは、

”問題の初期段階で必要な数の軍勢が

速やかに現場に駆けつけることができる”

と言うことです。

 

続いて高血圧動脈硬化についてです。

先程”臓器を含めた各器官の緊縛”

の要素が絡むと言いましたが、

血管も一つの器官

で、結合組織によって覆われ、支えられているので、

引っ張られれば緊縛されます。

(毛細血管は条件が違い過ぎるので、この際血管としては考えません)

血管が緊縛されるということは、

血管自体のカーブの程度や細かな部分での位置取り、

血管の内径の広がりや窄まりが自由にならない

と言うことです。

これは血液が通るなどの外力を

血管がそのまま受け止めることを示します。​

​そして、大きな血管であればあるほど、

血液の圧力によってかかる負担は大きくなります。

心臓は凄い勢いで血液を拍出するので、

まともに受け止めていては組織がもちません。

従って、

”受け止める”

ではなく

”受け流す”

ことが重要になります。

拍出する心臓側も、受ける血管側も

いろいろな意味で柔軟でなければならないのです。

これが双方ガッチリ固定されて

”受け止める”状態だと、

必ずどちらかが壊れます。

それで起こるのは弁膜症だったり、

大血管の解離だったりするのではないでしょうか?

そして全身の各血管が血液を

”受け止める”

ことによって、血液の推進力は失われ先に進みにくくなります。

(血管は基本カーブしているので、受け流せない場合はかなり減速されます)

 

こうして末梢まで血液が行き届かない状態ができ、

それに体が対応した結果が、

心臓での圧力を上げる

であり、高血圧です。

そして血管側で血液を”受け流す”

ことができない状態の対応策が

血管の補強

即ち、動脈硬化です。

(これにより血液をより受け流せなくなります。)

このように、高血圧も動脈硬化も、

心臓から発生する血液の圧力を

”受け流す”

ことができないため起こると考えられます。

しかもこの仮説でいくと

高血圧と動脈硬化の関係性は悪循環のパターンです。

結合組織を柔軟にして

体内の循環を良くしておくことは

健康な体づくりの最低条件かもしれません。

臓器を含めた各器官の緊縛

この要素が一番馴染みがないものだと思います。

想像すること自体は難しくないのですが、

これまで発想がありませんでした。

血管の緊縛に関しては先程の通りです。

このような器官の緊縛が全身に起こるというのですから恐ろしい…

まず関連する症状からご紹介しましょう。

唾液分泌量低下、発声障害、いびき、睡眠時の無呼吸、眼精疲労、蓄膿、聴覚異常、めまい、耳鳴り、嚥下障害、胃もたれ、消化不良、慢性的な便秘、頻尿、尿漏れ、倦怠感、神経痛、認知症、勃起不全、などなど…

とんでもないことです。

しかしこれらはごく一部で、

体中のすべての器官が緊縛されて起こる症状というのは

こんなものではありません。

なんせ

内臓や器官が思うように働けなくなる

 

訳ですから…

胃や腸のような動きのある臓器なんかは、

当然動きが阻害されてしまうし、

(胃もたれ、消化不良、胃酸の逆流、便秘、下痢)

膀胱みたいに膨らんだり縮んだりする臓器も

動きが阻害されます。

(結合組織に引っ張られて、膨らんだ状態が続くことで尿意を催します。

また排尿しても膀胱が縮めないため尿量が少なくなります。)

肝臓、膵臓、腎臓みたいに見た目の動きが無いような臓器でも、

締め付けられていれば血流も悪くなるし、良いこと無いです。

これらの臓器や器官の働きの制限から

様々な症状が発生してくるのですが、

今ここですべてをご説明するのは不可能になります。

​(内臓の動きが制限されることで循環効率も低下します)

ただ、先程の症状の羅列を見てみると、

老人性として諦められているものが非常に多く見られます。

当然この解説の流れからして、

「筋力の低下」

で起こることではありません。

結合組織の硬さによる

”抵抗の増加や自由度の消失”

が原因なのです。

そしてこれらは歳のせいではなく、

長年結合組織の柔軟性が失われ続けた結果

なのだと思います。

CFM施術所は、

今現在謎とされる症状や、老人性と諦められた症状の

改善を実現しておりますが、

まだまだ人体には解明できていない症状が多いです。

しかし、それらを決して諦めることなく解決の糸口を探り続けます

​今後も

”結合組織柔軟療法”

を駆使して、皆様の

”健康な体づくり”

のお手伝いをさせて頂きます。

最後までお読み頂きありがとうございました。

症状との繋がり
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