ウォーミングアップはなぜやるの?
- curefukayamethod
- 2020年10月14日
- 読了時間: 4分
おはこんばんちは
六本木のCFMです
本当だったら夏休み目前だった今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか
私は夏休みもオリンピックも関係無いので、常に働きアリです
さて、今回は
「ウォーミングアップは何故やるの?」
と題しました
ウォーミングアップ自体の重要性は
叫ばれるようになって久しいため
随分浸透した感ありますよね
しかし、何でウォーミングアップをするのか
理由がはっきりしていないと、内容も的外れになってしまいますよね
「そんなの筋肉の動きを良くするためだよ」
って思ったあなた・・・本当ですか?
実際のところ、そういった理屈も仮説に過ぎません
準備運動をすることによって、ケガも少なく
パフォーマンスも向上するという結果から得られた、
ある種東洋医学的な側面を有する習慣なのです
そしてそれを説明する際に、動力系しか見ていない学者さん達が
いつもどおり
「筋肉が・・・」
って言い始めたに過ぎません
(結合組織は眼中に無いので)
ところでウォーミングアップっていうんだから、
何かを温めるんですよね?
それを筋肉と仮定した場合、
筋肉がどの程度の運動で温まるのか
を考えてみたいと思います
実は筋肉はヒトの体の器官で発熱率NO.1です
それもダントツの
筋肉を温めるって話だけなら、それこそ数秒で温まります
しかし、スポーツやられている方はお分かりだと思いますが
そんなウォーミングアップでは不十分な訳です
そしてウォーミングアップ不足と思われる内容のケガは
筋繊維や腱、靭帯に多く起こります
筋肉を温めきれなかった為に駆動系が損傷とかって解せない話ですよね
ってことは、筋肉を温めている訳ではないと考える方が自然です
(動かそうとした際の抵抗を生み出すのは結合組織ですので、筋繊維は抵抗が大きい場合に損傷しやすいと考えます)
そもそも腱や靭帯などの結合組織は、温度によって柔軟性が大きく変わります
これはゼラチンが冷えて固まるのと同じ理屈ではありますが、
イメージしてもらいたいのは膠(にかわ)の方です
膠(にかわ)とは、動物の結合組織から煮出したタンパク質なんですが、
昔は接着剤として使われたりしていました
接着剤としての膠(にかわ)の弱点は水と高温
水分をある程度含んだ膠(にかわ)が
一定以上の温度にさらされると軟化するんです
日本の湿度の高さはピカイチですから、
石油などから科学的に造られた接着剤が出てきてからは
すぐに使われなくなりました
最近でもわりとお目にかかれるのは書道などの墨です
(墨汁じゃなくて擦り擦りするやつです)
あれ固めてるのが膠(にかわ)です
あれは混ざってるのが炭素ってこともあって余計に硬いとは思うんですが、
あんな感じで硬くなるものなんです膠(にかわ)って
そんな感じで結合組織は温度によって大きく性質が変わるのが分かっていただけたことでしょう
もちろん手がかじかんで動かないとかも、結合組織が冷えた結果です
(指には筋繊維が存在しないので、体温が届きにくいんです)
体温を運ぶのは血液をはじめ体液の仕事となります
結合組織の中はタンパク質の繊維が立ち並ぶ不織布のような状態です
そこにゼラチンみたいな体液が流れているんですから、
循環の悪さは容易に想像できることでしょう
その循環の悪い組織の隅々まで
筋肉で発生させた熱を体液に乗せて
送り届けなければいけないと考えれば、
汗ばむまでウォーミングアップを行わなければならないことも納得がいくと思います
ただ、本格的に柔軟性が損なわれた結合組織は、
ちょっとやそっとでは柔軟にはなりません
お父さん方が運動会などでアキレス腱切っちゃったりするのはこの為です
(物体全般に言える話ですが、硬いともろいんです)
そんなレベルの状態は結合組織柔軟療法しかないんですが、
一応効率の良いウォーミングアップの理屈をご紹介します
それはとにかく大きい動き、深い動きです
当然徐々に動かしてゆくので、今一般的に行われている内容で問題はありません
ただ、結合組織内の循環を意識するのとしないのでは、効率が明らかに変わってきます
イメージは雑巾をすすぐ際の繊維の奥です
しっかり循環するように絞って広げてを意識することで
結合組織内の状態は変わりやすくなることでしょう
あくまでイメージですけどね
そんなこんなで、結論として・・・
「ウォーミングアップは結合組織の柔軟性を出すために行う」
であります
今回はこんな感じで
六本木のCFMでした
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