炎症と痛み
- curefukayamethod
- 2020年10月10日
- 読了時間: 3分
おはこんばんちは
六本木のCFMです
梅雨の雨っぽくない雨も降ったりする今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか
私はSNSやブログというのは思っていたより読んでもらえないものだと絶望する毎日です
さて、今回は
「炎症と痛み」
と題しましたが
以前にも似た内容は書いたかとは思いますが
昨日も患者さんからご質問いただいたので
改めて書いていきたいと思います
長くなるので幾つかに分けて書いていきます
まず、ハッキリさせておかないといけないのは
炎症=痛みではない
ということです
では炎症とは何ぞや?
と、いうことになってくるわけですが
今回私が炎症を説明する上では、こう定義したいと思います
「軍が動くこと」
なんじゃそりゃ
と思われた方多いと思います
ではご説明してまいります
ヒトの体内は人間の社会にも等しいほどに複雑に出来ています
体内をイメージするに当たっては人間の社会を例えにイメージをするのが適当です
ヒトの体を構成する組織は建物や建造物などと考えてください
そして体内の免疫細胞(白血球など)は軍です
抗体なんかは兵器といったところでしょうか
(F91のバグみたいなのがシックリきますね)
イメージ内のヒトにケガをさせてみましょう
捻挫あたりにしましょうか
いわゆる靭帯損傷(結合組織の損傷)です
ヒトの体内では建造物がいきなりむっ壊れる訳です
例えるなら自然災害みたいな感じです
そしてここからが炎症(軍が動く)です
現場では建造物がむっ壊れて、瓦礫が大量に出ています
この大量の瓦礫を処理するために軍が派遣されます
(日本だと自衛隊ですね)
① 災害が起きた訳ですから、まずリアルタイムの情報が中枢に上げられます
(災害の情報を逐一政府が受け取る感じです)
② この際に大勢の軍が現地に入り込むために現場周辺の整備を行います
(これにより軍が円滑に現地入りし、活動できるようになります)
③ 当たり前ですが現地の経済活動等の機能は著しく損なわれます
④ 軍のみなさん真面目に一所懸命働くので現場周辺の熱量が増加します
(暑い方が軍が元気なんて情報もあるので、体が敢えて局所的に発熱させている可能性も?・・・)
この一連の動きが炎症です
(ちなみに教科書的には修復も含めて炎症としてありますが、今回は修復の話はしません)
その教科書的には炎症の5大徴候なんてのがあります
① 疼痛 (痛いねぇ)
② 腫脹 (腫れてるねぇ)
③ 機能障害 (動かせないねぇ)
④ 発熱 (熱持ってるねぇ)
⑤ 発赤 (赤くなってるねぇ)
な、感じです
これらが診られると炎症でっせって判断基準みたいなものですね
(とてつもなく古くから言われている内容です)
5大徴候の①~④の数字は上の例に合わせてあります
(⑤発赤に関しては例えが無いのでパスです客観的かつ漠然としたものなのでいいでしょう)
こうして見ると、起こるべくして起こる反応なんだということがお分かり頂けると思います
そして、日常起こる痛みの全てが炎症性の痛みではないことも想像できるのではないでしょうか?
(もちろん急性や慢性なんて括りもありますが、それについては次回以降)
前回もチラッと書きましたが、痛みについては謎が多いです
ですが、状況を細かく考えていけば判断がつく痛みも結構あるんです
次回以降はそんな部分も含めた内容にしていきたいと思います
とりあえず次回は、このご時世なんで
外敵侵入の際の炎症について書きます
今回はこんな感じで
六本木のCFMでした
Comments